ソラマメブログ
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2008年01月20日

Jesse Malthusをご存じでしょうか?

皆さんは、セカンドライフをやっていて、様々な感想をお持ちでしょう。「重いなー。ちょっとリログしてくるね」セカンドのビュワーだめだよ」「リンデン何やってるんだ?」とか、いろいろね。

そこでメニューの「編集」から環境設定を出して、キャッシュをクリアしたり。そこに”概要”というボタンがありますよね?

ちょっと押してみて下さい。そこにはセカンドライフに貢献した人々の名前がずらっと書いてあります。下のペイン(窓)その真ん中あたりに「在りし日の Jesse Malthus を偲んで一言。あなたと出会った全ての人が、あなたの素晴らしさを忘れることはないでしょう。」とあります。

この方はセカンドライフ開発時期、数々の意見とビュワーのバグの発見、意見交換や助言をしてセカンドライフに多大な影響をした人物で、若干17歳で亡くなった高校生なんですよね。


彼はいまだにセカンドライフで、検索するとプロフィールを見ることが出来ます。

墓標のようにリンデンはこれを敢えて削除しようとはしていないようですね。まるでどこかにまだアバターがあるかのように。でも決して彼がログインすることはありません。彼のプロフィールを見てもらえれば、彼がいかにオープンソースやUNIXシステム、セカンドライフのスクリプトに貢献して来たかがわかると思います。

セカンドライフは、オープンソースという、プログラムコードをインターネット上に公開して、有志達による開発をしてきたおかげで現在があるといってもいいでしょう。私はUNIXが一番そのパワーを発揮できたのはIRCと呼ばれる古くからあるチャットシステムと、このオープンソースという思想があるからと思います。「資源は共有した方がもっと良いものになる」この考え方は今でも、コンピューターシステムのライセンスGNUに連綿と引き継がれています。

IRCとはなにか?http://irc.nahi.to/what.html

すごく長くて退屈な文章かも知れませんが、セカンドライフもまたこの思想に基づいて開発を行った経緯は否定できないので、興味があれば

GNUライセンスhttp://www.gnu.org/licenses/license-list.ja.html

を読んでみて下さい。

この方はそれがオープンソースであったために、テストをして改良点を洗い出したり、アイディアを持ち込み、気の効いたコメントを残すことができたわけです。なぜセカンドライフが今のスタイルに行き着いたかわかるような気がします。彼はもちろん誰に頼まれたわけでもなく、自分から進んでそれを楽しむように参加していたに過ぎません。しかし、年齢など超えて社会貢献とは無償でしかも少年でもできるということを、彼は証明して見せたわけです。それも世界中の人達と。どうでしょう、これって凄くないですか?

ネット検索すると数々の文献や、彼に関する追悼の言葉や哀悼の意を表わすページが出てきます。

インターネットがこんなに普及する前、というより家庭にこんなに普及する前は、IRCやGNUはごく一部の人、それも開発者に少し知られている程度でした。でも歴史的にはマイクロソフトより古いんですよ。それは商業的成功は生み出せませんでしたが、その代わり今日ある通信の安全に関わる技術や、新しいVISTAのようなデスクトップのような技術を生み出す最初の一歩は、大抵そこから来ています。しかも開発者は一切の報酬も無しに・・です。単なるボランティア。

こんなに若い年齢で開発に携わるのは、実はコンピューターの世界では珍しくはありません。日本を除いては。

セカンドライフではFREEという言葉をよく耳にしますよね?アカウントをとって、持ち物を見るとLibraryのなかには、洋服やそこで暮らしていくためのほとんど全てが、始めから入っています。有料のモノと同じくらい多くのモノがフリー、つまり「無償」で提供されています。GNUは単なるボランティアを薦めている団体でも、そういった協会でもありません。ちょっと哲学というか、思想なんですね。

リンデンラボがこれからどのような方向に行くかは、多分誰にもわからないでしょう。しかし開発当時の思想をずっと持ち続けているなら、例え一部のユーザーがそれを破壊しようとしても、変らず続いていくでしょうね。

悲しいかな、商業的なことにしか興味のない企業、技術者が日本にはその大半を占めて、「無償」という本当の意味までは気にとめていないようです。そのためか一部の方は18禁のアダルトサイトや、問題となる携帯サイトなどを運営していたり・・・・。

スター・ウォーズという映画がありましたよね?あれって、ダークサイドと善(というかダークサイドと対立しているもの)の戦いでしたよね?実はオープンソースに関わる人達の間でも、コンピューターやインターネット技術にそういった側面があることをちゃんと認識していることがあって、ヨーダの言葉を借りて「フォースのご加護があれ」とかふざけていったりします。

私は今、日本でSLでの新しい情報コミュニティーを模索しています。共同で何かを作り出すのに一番コストがかからず、且つ愉しいと感じているから。

心から彼にエールを送ります。素晴らしい世界をありがとう。



そして概要の最後には、あのコンピューターの元祖UNIX生誕の地、電話の発明者グレアム・ベルに由来するベル研究所、それにかけているのか、あの発明した電話機で初めて会話をした言葉が書いてあります。

「ワトソン君、ちょっと来てくれたまえ。」

  


Posted by arado at 03:47Comments(0)追悼