ソラマメブログ
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2009年03月14日

アダルトコンテンツをどう扱うか?

リンデン公式ブログに発表された、アダルトコンテンツなどインワールド内の扱いについて、今後3ヶ月程度以降何らかのアクションを起す兆しが出てきた模様。

かいつまんで説明すると、“現在SLは、成人むけコンテンツとPGに分類されるコンテンツとが混在している状況のなかで、全住人に共通で公平な生活や活動を保証するためには、アダルトに分類されるコンテンツとそうでないコンテンツは分離されることが、最善ではないか?といった多くの提案が寄せられてきたようです。

例えばPGエリアでいくら「明示的な制限をしても、ルールはユーザ側のモラルに頼る他はないのが現状。」・・・・。

しかし全てのユーザーが、そうしたコンテンツを要求しないわけではないので、アダルトコンテンツを“商売としているユーザーをSLのこれまで歩んんできた道程から拒絶する訳にもいきません。

その双方で中立でなければならないのです。それがリンデンとしての管理側の責任ということになります。

自由とは、そうした全てのコンテンツを受け入れる事でもあるからです。

しかし、望まない状況の中での性的、いわゆる大人の内容を含むコンテンツが、望まない形で常に目に触れる環境では、MATURE指定の場所は、TPするまで安全かどうかの確証はどこにもありません。

従って、そうした場所とそうでない場所は、何か別の方法で区別するのが必然かもしれないということになります。

今現在おこなわれているフォーラムを少し見てみましたが、まだ議論は錯綜しており、定まった論点には達していない様です。

リンデン側の提案として一部だされているのは、倒として「クレジットカード登録を一つの目安とするのはどうか?」とか、それをつかった年齢提示を可能にしたらどうか・・・などがあげられています。

いよいよ、バーチャルワールドも現実と同様の問題を抱え込む様になってきましたよねぇ・・・。  


2009年01月03日

日本のバーチャルはこれでいいのか?

本題に入る前に、今日行きつけのSIMでちょっとしたお正月気分に浸ってきました。^^

おとそを頂き、日舞を愛でて、おせちをついばみ、お雑煮を食べ、いろりやおこたにご馳走に上がったわけです。ダラダラしたお正月ですが、気分はやっぱしRLと変わりませんでした。

セカンドライフならでは。お着物で新年のご挨拶をかわし、1年に一度、2度の長期休暇を満喫するのは、なにもRLでの温泉旅行だけではないわけです。

それは無論、企業やバーチャル空間を提供する側が仕掛けた物ではなく、やっぱり住人同士がアイディアを持ち寄り楽しむ世界だからこそ。

先日、スプリュームがSLに最も近い存在であると書きましたが、その対局にあるであろう物を、マメにチェックしてるブログエントリにあったので調べてみました。


http://www.premiumagency.com/majua.html

まだベーター版までも公開されていない、全くの未知数ですが、プレステHomeの担当している方が加わっているそうです。なんでも高品質の画像でブラウザのプラグインとして動作するそうですが・・。

Second Lifeは没入型メタバースとよく言われます。先日のスプリュームもまた然りです。

しかし、以下のyoutubeにUPされている動画を見る限りでは、没入型とは縁遠い仕組みのようです。


まず、メタバースはサイトのオマケ的要素では、恐らくユーザー獲得は難しいでしょうね。理由は3つ考えられます。

まず、没入型といわれるように、その”世界”に自分が入り込んで、(ある種のめり込んで)楽しむからこそ、その世界が身近に感じられるという点。にわかに現実に引き戻される要素があると、ユーザーは登録だけで頻繁にINしない。

バーチャルとWEBを繋ぐ具体的な方法が、従来の動画を埋め込むようなカタチでは、結局広告利用や単なるSNSと勘違いされやすいこと。SNSの要素だけでは、ミクシィと大差ありません。目新しいのはWEBに追加要素として、新しい技術を持ち込んだということに過ぎなくなります。

ユーザーは高画質という技術的要素よりも、その世界で自分は何を実現できるかについて、大きな興味を持っている点。要するにメンタルな部分に最大限の興味があるのです。「お友達がつくれる」だけでは何かが足りません。

です。

スプリュームもSLも、共にユーザーインターフェスについて、もっと親和性を増すことに重点を置いて、むしろ高画質というか、Shadow Draftの様な3Dコンテンツに影を描写する技術を投入する動きは、頓挫しています。これは、M Linden CEOが、先の演説でいってるように、技術的進歩を大幅に変えるには、抜本的なもっと大規模な改革を必要とするが、その未来はまだ今の時点では早いとしています。

ンな事よりも、安定性に重点を絞ったほうが信頼されるシステムだよねということ。当たり前といえば当たり前ですが、SIMが増えるたびサーバーを増やしていったSLでは、これは至極重要です。

不思議なのは、こうした新興バーチャルワールドは、プロモーションに、youtubeやニコニコ動画など、やたらとフリーの共有サイトをよく利用し、かつてのリンデンがチュートリアル・ビデオを公開していたのと同じスタイルです。今では、リンデンはGoogleの有料サービスの延長にある、独自ではないが企業向けサービスを利用し、且つ公式サイトは独自開発に着手していますが、なぜか「全く新しいバーチャル・ワールド」を謳い文句にするサイトでは、新しいといっておきながら、自社サイトには既存の物を使うのが面白いといえば、面白いですねぇ。

しかも、肝心のユーザーサポートはこれから・・って印象はぬぐえず、とにかく話題を振りまいて、注目を集めようとするのがやたら目につきます。

キャッチは踊ってるが、サイトに肝心の情報が詰まってないのです。^^;;

チャート図というのは、プレゼンで講演と共にするから意味を持つ手法なので、WEBで積極的に使うことはむしろ意味を余計わかりにくくしますねぇ・・。


「作ってる本人が、結局キチンと言葉に出来ないッて事は、ハナからそのお話は意味無しなんだよ」そう、私はOL時代教わったモンですし・・。^^;;

根本的にわかりやすい言葉で詳しく説明できないことは、あやふやなまんまだと言えるわけです。

WEBの基本は、綺麗なアイコンでも、魅惑的なFlashでもなく、今でも強烈に説得力があるのは、”文章”です。たった1~2文の文章で、壮大な可能性を語って果たして信頼は得られるのでしょうか?

SLもスプリュームもmeet-meも何が出来て、何が不可能なのかはハッキリしていますし、画像や技術についてとやかく持ち上げることよりも、ユーザーに自由にさせることを、少なからず許可することで定着していっています。meet-meはこの点で少し見劣りしますが・・。「楽しませる」という従来のWEBのスタンスを乗り越え、「ユーザーが世界をつくる」ことが絶対条件。そういうことなら、SLと同じ土俵にいることになるでしょう。

よくいわれることですが、”SLには既に、その世界の文化が芽生えている”と評されます。

ユーザーが作ったコンテンツは、もはや”WEBコンテンツ”ではないのです。ここがYoutubeなどとは、決定的に違います。わたしも、もっと滑らかな肌を持つスキンがあればなぁと思うときもありますが、そんなことより、より美しいお着物を売っているインワールド・ショップの方が気になります^^。人の見栄えを気にするというのはそういうことなのです。つまり、自分が見ている視点ではなく、他のユーザーからわたしはどう見られてるかってことですよね。外見とはそういうものでしょ?^^

私がスプリュームで痛感したのは、そこで同じ世界を共有していると実感できれば、画像の荒さなど気にもとめていないということでした。


メタバースに”ハマル”人は、ゲーム分野からの流入者だけではあり得ません。というよりも、元々のゲームユーザーを引き込む事の方が、何倍も難しいのです。リンデンも、開始した当初の目測は完全にハズレだったし、最も多くの優秀なユーザーは実は時間を自由に使える、主婦、それももともとプロのクリエイターが結婚によって、そのスキルを生かす場所をSLに求めたのが始まりであったと、公式に見解をだしてます。

その元クリエイターが作った物を、あるいは、全くの素人が作った物を、何処にでもいるありふれた人が買ったり、手にしたり、その空間を楽しむことで、SLは成り立っているので、開発側が興味あるコンテンツを提供さえすれば、ユーザーは増えるはずだというのは、完全に目測を誤っています。SLの歴史が何よりの証拠です。

ブログで企業がアンケートを採ると、人気ブログの数パーセントも参加者がいないとよく言われます。根本的に”商売っけ”がある物を、敏感にユーザーは感じ取る物なんです。そこの部分に鈍感な企業は非常に多いんですが・・。

「企業が本気でSLに参加したいのなら、既存のRLの発想は捨てるべき・・・。見越したほど広告効果
はほとんど無いよ。この世界では、住人を楽しませないSIMは無視されるだけだからね。試しに海岸にRLと同じようなカッコイイ広告を設置してみな。”邪魔だから退けろ”っていわれるだけだよ。」
私が出会ったUSの携帯コンテンツエンジニアはそうおしゃっていました。^^

メタバースは、WEBの新しいカタチではない。全く別物・・かも知れませんね。  


2009年01月02日

2009年のメタバース展望

2009年に入って私は何故か放置が多いのですが、2008年暮れからRLの経済活動は非常に激動でしたが、仮想現実の世界では今後どうなるのでしょうか?

わたし自体、オンラインゲームなど全くやったことのない人なので、この1年のSecond Lifeはとても刺激的な毎日であったことは間違いありません。

そうしてこの1年を振り返ると、日本人ユーザーも非常に積極的なコンテンツ、イベントを制作してきて、一昨年と比べると全体的にユーザーは局所的なところで、チャットをするのみという光景は少なくなって来た代わり、TP移動先でお友達とお買い物や、イベントに少数グループで参加してるのをよく見るようになりました。

日本製メタバースの中では、プレステのオンラインサービスがベータ版公開で、私の知り合いも始めたそうですが、まだ感想といえるほどのものは聞いていません。

国内のメタバースは、何故かどれも登録ユーザー数を公表しませんが、企業がコンテンツを作り、それをユーザーが楽しむ構図はほとんど代わり映えしません。中には土地を買うことなど先行投資を呼びかけ、仮想空間の”可能性”(こういう風に~~の可能性は無限大!!とかいうキャッチは、怪しい投資会社がよく使う物ですが・・・)とサイトに実際の空間は見せず、3Dグラフィックの宣伝用動画を見せているところも見かけます。

Second Lifeキラーとして、まあ様々なサービスが立ち上がるのは今後も同じだとしても、この世界恐慌の予兆は結局に日本では、せっかく脱却しつつあったデフレを、数年前の状態以上に深刻にするでしょうから、仮想空間での収益を現実のお金に・・・・なんてコンセプトで「メタバースは儲かるかもしれない」といった妄想空間は、今年中に淘汰されるかもしれませんねぇ^^;;

そんななか、私がたまーにログインしてるメタバースが実は他にありまして、来年も残る国内産メタバースがあるとしたら多分これかもなぁ・・と考えているのがスプリュームです。


http://splume.jp/

meet-meもかなり宣伝には力を入れ、最近ではTVでその名前を耳にすることもありますが、ユーザーが提供できるコンテンツは皆無という点で、RLとの接点は広告といった感じもしなくもありません。

スプリュームの場合、SLに非常に近いのはユーザー独自に”空間”を作り、それをスプリュームにアップ出来る点。もちろん仮想空間上では出来ませんが、フリーのソフトをつかったり、有料の物を使用してユーザーにコンテンツを追加することを許してるのは、今のところ国内ではここだけです。

微々たる物ですが、ユーザーもこの1年で少しずつ伸ばしており、劇的な変化はない代わり、確実に”定着性”を獲得しているようです。

面白いのは、このスプリュームのスタンスはほぼSLと同じです。

例えばSLビュワーで世界にいるとき、私達はそれがリンデンのサーバーであるとは、メンテナンスが行われるとき以外は意識しません。

そしてリンデンから提供されるインワールド内コンテンツというのは、ログインしてあまり眼にすることはありません。LivelyもHabboも仮想空間といっても、世界は小さな部屋でしかありませんが、チャンと世界を持っているイメージがあるのは、国内ではmeet-meとスプリュームのような気がします。

比較して、スプリュームはSLの弱味を研究しているのか、レンダリングを複雑にするよりも、扱いやすい程度の質で、尚かつ一般的なブラウザと、ブラウザ拡張したビュワーの2種類を用意してあり、且つSLよりもスペックの低いPCで充分に動作させられます。グラフィックを美しくしても、中身がタダのSNSというのは多いのですが、この動作しやすさと、あくまでもスキルの問題になりますが、自作3Dコンテンツのアップロードを許しているのは、国内ではスプリュームのみでした。

SLのスタンスは、”世界は全てユーザーがつくりだす”ですが、やがてスプリュームもそうなる予兆があるのです。実際、企業誘致にやたら積極的なのが多い割に、インワールドの詳細がハッキリしない中で、インワールドの活動に、提供側がほとんど接点を持たない点はまさにSecond Lifeに、ソックリとはいわないまでもよく似ています。

ネット世界では、このユーザー参加型というより、コンテンツ制作を素人がUPして、共有するコミュニティーが主流になってきたので、2009年ではそこにますます拍車がかかるのは間違いありません。

リンデンは、過去に数多くの失敗をしてきたからこそ、現在まで続いて生き残って来られたのだといえます。スプリュームはその現実をよく研究しているように思えます。何となく地味ですしね^^。

しかし、確実に生き残れそうな予感もしています。誇大な宣伝はしないかわり、少しづつユーザーコンテンツが流入するのを待っているようでもあるからです。そして、「放置」という行動もみられます。

SLでは放置する理由は様々ですが、それはパソコンの前に座らなくても、接点は解除や切断はしたくない・・という現れかもしれませんし、むしろそうした行動が見られるということは、少なくともそのユーザーはその仮想空間を、身近に感じている証拠かも知れません。

メタバースを考えるとき、すぐ”現実経済活動と仮想空間上のお金”が引き合いに出されますが、それを宣伝材料にユーザーを引きつけようとしたところは、今後かならず消滅するでしょう。SLやってみて、思ったほど簡単にはL$を稼ぎ出せないのは、誰もが周知してるところです。土地の転売やレンタル事業で収益をだせる時代は、2008年で終焉をむかえたようです。

SLではむしろ、ユーザー間取引がSL経済を支えています。ユーザーが作ったショップの商品を買うために、L$をリンデンから購入する動きは、今後も活発でしょう。少なくとも仮想通貨として、インワールド内でL$は”流通システム”に完全に乗りましたし。

しかし、SLでは事実上利息は存在せず、またそうした保障はリンデンは禁止しましたので、為替相場が発達していくことは今後もないでしょう。

スプリュームでは、仮想通貨も存在しないし、そのような経済活動よりもインワールドのコミュニケートに突出した世界を目指しているようです。

余談ですが、日本では普及したものはかならずといっていいほど、短縮語で呼ぶようになります。Second LifeはSL。スプリュームもまたユーザー同士では”スプ”と呼ばれています。

さて、今年はどんな年になるんでしょうね^^。

  


2008年12月12日

新しいメタバースは新進気鋭?

PlayStation3®の新しいコミュニケーションの場として、PlayStation®Homeのサービスが昨日スタートしました。

http://www.jp.playstation.com/ps3/home/index.html

PS3®のXMB™(クロスメディアバー)上のPlayStation®Network列にある「PlayStation®Home」のアイコンをクリックし、無償の専用アプリケーションをダウンロードすることで利用できるそうで、ベーター版公開でテストユーザー募集し、今回晴れて一般公開の運びになったそうで。

と思ったら、まだベータなんだそうです^^。エヘヘ申し訳ないっ!^^;

スクリーンショットを見ると、さすがにゲームで培われた技術で、かなり精巧ですねぇ。


インワールドとしては、meet-meやスプリームと同じでコミュニケーションが主体。感じとしてはグーグルLiveryとmeet-meを足して2で割って、よりリアルにしたというところでしょう。

しかしここでも、ユーザーにコンテンツを作らせるというSLやYoutubeにあるコンセプトは皆無。あくまでSNSの延長ですが、PlayStation®Homeから、一部ではあるそうで、ゲームと連動して起動できるそうです。この部分、戦略的にはゲームユーザーを多く引き込もうとする意図は、ソニーらしいということでしょうか?

私個人的には、少なくとも1年半続けば御の字のメタバース。PlayStation®Home目当てにプレステ買うユーザーが増えるかどうか?ってとこがゲームユーザー以外の住人を増やす鍵ではないでしょうか?

で、前回お知らせしたShizu Cafe1周年記念イベント。


http://slurl.com/secondlife/Nihonodori/180/219/22

上記ポスター設置場所は以下。
Shizu Cafe:http://slurl.com/secondlife/Nihonodori/240/217/24

SLPC事務所:http://slurl.com/secondlife/Nigorigawa/177/222/38

Waterland:http://slurl.com/secondlife/Waterland/138/133/23

ポスターをタッチする事で、LMとタイムテーブルを記載したノートカードと拍手のジェスチャーがもらえるようになってます^^。イベントで是非ご活用下さい。^^

ジェスチャーは以下のように、持ち物のGestureフォルダにはいりますので、右クリックでアクティブにしてから、チャットに”拍手”と打ち込めば、微笑みながら拍手して”拍手~パチパチパチパチ~~”とチャットが流れる用になってます。







また当日12月13日今週土曜日イベント当日10時(ライブイベント前)に総額3000L$のビンゴ大会を開催!1位賞金は2000L$です。


1位:2000L$

2位700L$

3位300L$

同順位複数人でた場合はジャンケン。まさに運試し!!

来年の運勢をこのイベントで占ってみてはいかがですか?^^




  


2008年11月22日

Lively失敗のワケ

Computerworld誌のHeather Havenstein氏がGoogleのメタバースLivelyがなぜ閉鎖にまで至ったのかについて、興味深い記事を書いています。

http://www.computerworld.jp/topics/google/127969.html

それによると、やはりGoogleはメタバースに関し、結構軽く見積もっていたようで、十分な投資も行わず、かつ技術的にも誤った方向からそうなったのだろうと書いています。

まず、HOBOとか既存のメタバースとなんら違いが見いだせないことと、SNSの技術を十二分に生かし切れていないことを上げ、記事の中にも、

IT調査会社Techdirtの社長兼CEO、マイク・マスニック(Mike Masnick)氏は、当初からLivelyの戦略に疑問を感じていたという。「斬新で魅力的なサービスとは思えなかった。サービスの魅力を高めることは可能だと考える人がいるかもしれないが、そうとは思えない。いずれにしても、Googleは実験の失敗を認め、Livelyを打ち切ることにした」

とあり、しかも

Schroeder氏によると、Livelyは確かにGoogleが行っている20%プロジェクトの1つであり、同社の技術者が“空いた”時間を利用して作り上げたものだったが、一定の時間と資金を投入したにもかかわらず、ほとんどだれからも利用されることなく失敗に至った

とあり、やはりかなり端折ったプロジェクトだったようです。

コレにより、グーグルのかつてのようなネット世界を牛耳る帝国のような振る舞いに終焉が・・との声も。

http://adinnovator.typepad.com/ad_innovator/2008/11/%E4%BB%8A%E6%97%A5%E3%81%AE%E8%A7%A3%E8%AA%ACgoogle%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89lively%E3%82%92%E9%96%89%E9%8E%96.html

ちなみに私もLivelyはやってみました。グーグル・アカウントは持っているので。

グーグルのメタバースの世界観は上図のようなモノです。ルームという部屋を与えられ、その世界以外何もない。リゾートでデートも、ガーデンでお昼寝も出来ません。

ベッドはあるが寝ることは出来ず腰掛けるのみ。ルームに訪れるお客さんや、お友達を引き入れないとひたすら孤独にさいなまれます。ルームはアカウント数ごとあるわけで、当然交流が生まれなければ監獄にいるのと一緒です。

つまり能動的に交流しようにも、ひたすら誰がいるのかわからないルームを移動して、そこで交流をしなければならないのです。SLでは道を歩いていて声をかけられるなんて事は普通なので、この差はかなり大きいでしょう。

SLはかなりなPCスペックを必要としますので、環境によってはかなりハード。低スペックマシンでは、TPするたび固まったようになります。将来SLはMONOバーチャルマシン導入により、このハードルをなんとかクリアするかも知れませんが、結局今のXPもサポートが終わる頃には、Pemtium4マシンですら中古市場でも見かけなくなるかも知れません。

SLの為にPCのバージョンアップはしたくないとおもっても、結局市場原理によって古いPCはいずれ過去の遺物となってしまうのです。

「コミュニケーションの違う方向」だったのかも知れません。Livelyは。確かに。

しかし、SNSだけではユーザーの獲得は現在では困難を要するでしょう。Livelyは何処までいってもSNSの延長上でしかなかったからです。

SLはSNSの要素と、クリエイターの要素が入り交じり、交流といってもプリムで出来た世界を見て、感じる”感覚の様な共有”が存在します。SLでアバターは生きる事が出来るが、Livelyではアバターはタダのチャットの違ったカタチでしかありませんでした。

SLに近いのはMEET-MEとスプリュームですが、どちらもまだ使いやすいとは言い難いモノがあります。提供されたアイテムしか手に出来ず、クリエイターが活躍できる場所でもありません。
下図スクリーン・ショットはスプリューム。

http://splume.jp/

スプリュームはブラウザとCRブラウザという一種のビュワーの2種類でログインできます。どちらもSLよりはPCスペックを必要としません。しかし、海外との交流は無理。MEET-MEはユーザー数が絶対的に少なすぎ。何かイベントがないと人が集まらず、それもせいぜい数十人程度。スプリュームに至っては常にINしてるのは数人です。

考えてみれば、度々クラッシュしながらも結局L$というシステムでクリエイター達が、自分の腕試しを出来る格好の場所がSecond Lifeでしたし、閉塞感のある日本SIMを飛び出せば、いくらでも海外の方と交流できます。SLは「メンバーになることが条件のコミュニケートは存在しない」といえます。アイテムを売ったL$を現実のお金にしなくても、自分の作った家を公開してイロイロと評価してもらえるのは、誰もがアカウントさえあれば、そこがSLにある全てを体験できる場所でもあるからです。

もちろんそうした「メンバー限定」することを”ウリ”にしたSIMはありますが。

SLがここまで来るのには、前にも言ったように5年かかっています。そして現在3000台のサーバーで運用されメタバースとしては100人以上の社員で経営している希有な企業です。

L$の持つ者、持たざる者からそこに”格差が生じている”というユーザーもいますが、RLでもそれは全く同じです。SLでは。「自分は何をしたいか」で生活感が変わります。重要なのはここなのです。

Yahoo!チャットのように、常に同じ人たちと同じ部屋で語り合いたいだけなら、その手段としてだけSLを利用すれば直に飽きてしまうことは明白です。

私がSLPCを作るきっかけは、まさに海外で体験したことは、RLで体験したほとんどのモノがそこにあったからです。仲の良い友達との、時たまのケンカやおしゃべり、そして物作りについて質問されたり、デートしたり、食事に誘われたり、お買い物やウィンドウショッピング、土地を買って事務所を建てたり、自販機の設置場所を交渉したり、お散歩、お昼寝、そして海を眺める・・・・。

そういうことを積極的に試すには、あなたは特定SIMばかりをウロウロしていては何も起こることはないでしょう。何処にアバターがたくさんいるんだろ?と思うばかりです。

インワールドで、なにかガイドブックのようなものを手にして、この世界を歩き回って楽しんでほしい・・。それがSLPC発足のきっかけであり、そうして出来たのがRAMでした。

現在SL全体をRLの土地の大きさで表すと、それはある大陸ほどの大きさとなるそうです。リンデンCEOはそれを、~~諸島の全ての島々を合わせた大きさに匹敵すると評しています。

ここまで広大にワールドを広げた原動力。それは他の誰でもない私達ユーザーです。

メタバースを活気に満ちた世界のするのは、結局のところ提供者である企業ではありません。

つまりはアカウントを作ったあなたというわけ。

  


2008年11月20日

意気揚々と参画し、そして敗北したGoogle

グーグルが参入したメタバースLivelyが12月31日を最後に終了することを決定。

僅か4ヶ月でその結果、ユーザー獲得数と広告利益などのからみや、そこから拡張するであろう機能開発には、結局このシステムは「割に合わない」と判断した結果のようです。

珍しいGoogleの幕引き。


http://www.lively.com/html/shutdown.html

Lively終了後は同社のビジネスの中核である検索技術と広告、アプリ開発に専念すると発表。ユーザーには今のうちにルームなどのスクリーンショットを撮っておくことを勧めています。

3Dコンテンツに”利益を上げるだけの”可能性を見いだすことは、困難と判断したそうです。


http://googleblog.blogspot.com/2008/11/lively-no-more.html

リンデンのSecond Lifeは5年継続し、また翻訳をSLPC WIKIにUPしますが、SLではユーザー数とL$取引が先月過去最高を記録しました。

Livelyはいわゆる”ワールド”を持たないバーチャルでした。アバターはルームと呼ばれる小さな空間に押し込められ、決して街へお散歩などはかなわない世界。

結局WEBミーティングの3Dコンテンツ・バージョンに過ぎない印象がありましたねぇ・・。

メタバースに関しては、結果としてGoogleは敗北を認めたようで、

「全てのサービスが成功するとは限らない」とコメントしてるそうです。要するに失敗しましたってことですね。

  


2008年05月08日

メタバース紹介!?ついでに・・

こげなサイトを発見。


リンクはつけません^^。興味があるなら勝手に検索でもして下さい^^。
馬鹿馬鹿しくって紹介する気にもなりません。^^;;

セカンドライフ・メタバース専門とうたってる割には、SLの情報は国内限定。リンデンについては微塵も触れないというなんだか本末転倒なところなので・・。リンデン語らずして”SLでビジネス展開”という大胆不敵なスタンスがステキです。SLはメイド・イン・ジャパニーズとでも思ってるンでしょうか?

なんかSL就職情報をドカーーーンと特集するクセに「ハイクオリティーなフリーアイテム紹介」などという意味不明な記事が・・。SLを衰退させたいんだか、発展を願うんだかドッチなんでしょうねぇ?

ええ加減「Freeで釣って、罠にはめる商売」はウザイんですが・・・。

ん~~どうもコバンザメなんじゃないかなぁ・・こういうの。キビシイ言い方だけどね。

あと余計意味が解らないのは、「高品質なフリーアイテムを配布する・・・」なんていっときながら、一方でリンデンドルを円に換金するシステムを提供の記事・・・とかって矛盾してませんかね?なんかこのサイト、ドコ行こうとしてんだか・・・・・・・・・・・・・・・・。

経済活動を無視してなんでもフリーが一番ってスタンスで、誰がリンデンから通貨を買うんですか?

なんでも無料でOKという場所に「ビジネスチャンスがある」とでも?

日本のSIMが過疎地のようになってるのは、言わずもがな「フリーアイテムとキャンプで客寄せしようと企んだ結果」です。そら、無料アイテムゲット出来るところで、L$使おうだなんて思うわけないじゃん。

海外ではかつて半年前に、フリーとキャンプで客寄せしてるところはほとんど潰れたか、閉鎖してるんですけどねぇ・・・・・・。

ましてキャンプで何十時間で稼いだL$でいっぺんに1000L$の買物とか、躊躇無くできますか?
一日1000円の稼ぎの人が、600円の食事をするというのは、普通ためらうでしょ?そんな土壌を一方で助長しておきながら、「SLで成功」はソレこそ夢想通り越して”アホ”じゃないでしょうか?

全てはユーザーが作り出した世界。故にユーザーがいなくなれば、衰退しかないのがSLです。わたしはいつもこうしたSLに変な希望を持ってる人たちには、ちょっと警告しておきたいのですが、素人がココまで巨大なコミュニティーを作り上げたのですから、何時ソレが過ぎ去るか誰にも予測できないのです。

リンデンもコレはハッキリと明言しています。「Second Lifeは保証された世界ではない。」

一方でリンデンドルを使うことは、ある種遠ざけるようなことをしながら、自分たちの経済的利潤を追求するって「頭オカシイ」って思うんですが・・。

L$のシステムは、かつてそれを税金として徴収することに反発した住人が、通貨というシステムに同意して成り立った経緯があるわけですから、いわば住人が自ら作り上げたシステムです。なんかこうした人たちは金儲けばかりに目がくらんで、意味を理解できてない気がします。

IBMは大規模な店舗に直接来てもらうという代わりに、SLでよりRLに近い関係で交渉や契約までやろうといういわば実験で、SLに参入しています。だから「SLはビジネスチャンス」ではなくて、「SLは私達のビジネスの1つに過ぎない」ということ。意味がまるで違う。SLで商売すりゃ客が来るというのは、妄想以外の何物でもありません。^^;
ブログだって更新しないサイトに人が来ないのと同じように、そもそもSLでお店作ればワンサカ人が集まるってあるわけネーじゃん。^^;

既に会長となるフィリップ・ローズデールも、「SLで儲けようとは考えないで下さい」といってるのにねぇ・・。







  


2008年05月08日

なんつーか・・・・、メターバースについてれす。

なんて言ったらいいのやら・・チャイナ製SLってヤツです。^^;
HiPiHi(ハイピーハイ)とか言うんだそうです^^;
もうすぐ日本語版がリリース・・ってどうでもイイヤ^^;


良く真似てはいますが、なんていうのかなぁ・・・特にココまで真似て何か意味あるのか?って思いますねぇ・・。

なんかオリジナリティーが感じられないなぁ・・。

まあ和製セカンドライフmeet-meも、早くもコケてるし。(SLを体験してキチンと使いこなしてから、開発しろよ^^;;って感じ)所詮は~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~ですねぇ。
ちなみに移動はヒタスラ歩くか走るかして、バス乗って行くしかなく、しかもせっかく駅についても切符を買うと電車に乗れるんじゃなくて、あくまでも「次来るときはココまでこれるチケットを発行しました」・・・アホか?さんざん歩かせといて、駅来たら乗れるのはココまでな!てな具合。

つまり目的地まで電車に乗っていきたきゃそこまで歩くか、走るか、バス乗ってとりあえずそこまでたどり着いたら、切符が買えて、しかも別に電車に乗れるワケじゃネーときた。あくまで次回はココまで電車で来れるようにしといただと!!!バカにスンのもいい加減にしろ。


しかもソフトウェアダウンロードして、起動後イキナシ帯域スゲー使って30分近くもデーターアップグレードしてからに、さらーーーーーに親切ご丁寧にソフトウェア更新チェックとまあ待たすこと待たすこと~SLの軽く30倍くらい初期起動には時間がかかりました。

Direct Xは勝手にインストするわ、レジストリはいじくりまくるわ、初っぱなからVBランタイムエラーは出すわ、環境変えてテストしたのかよッ!!!!バカタレが!!!アタイのPC壊す気か?!実用レベルにまるで達してネーじゃん^^; そしてクラッシュ・JUST MEET・・・。

あとThereっていうやつ。

最古参(2003年から)らしいんですが、どーもこの精度の悪さを見て、リンデンは今のSLへと方向を位置付けたのだろうと思います。まあSecond Life知ってて、今更コレやろうという人は自虐的といえなくもないです。^^;;

IMVU(インビュー)というのもあって、試すともうコントロールは、クリックでカクカク将棋の駒みたく動かす程度でしかなく、さすがティーンエイジャー以外では一向に広まらないのはよくわかります。^^;


あとプレステでSLもどきを再現しようと開発中・・・・。クオリティーが高いけど結局プレステ買わせたいって意図が見え見え^^;;まあ、要はバーチャルで何を目的にするのが本来目標であるはずなんですが、ひたすらリアリティーというのもカナシイ気がします・・・。


splumeとかいうのもあるんですが、もう単なるネトゲでしかありません。

で、こうも散々コケおろしてきましたが、どれも共通しているのは、例えば試験的なソフトウェアでユーザーにも開発に首突っ込んでもらおうとか、Grid Status Reportのようなユーザーと管理者側との情報交換や、サポートシステム、ウィキや開発環境の提供など「ビジネスとして展開できる要素が全く存在していない」事にあります。なにせWIKIもなけりゃ、公式ブログもない・・。あるのはよくわからん公式WEB一丁。これでスタートってチト甘いんじゃネーかな?

「作ったオレ様が儲かりゃいいんだよ」ってのは、シラケますよねぇ・・。

大企業が時々アホだなぁと思えるのは、やたらPRビデオの出来を気にするあまり、実際の製品とギャップが出来ることに配慮していない事が多いですねぇ。端折ってるというか、機能ガンガンつけた割に、どれも代わり映えしないケータイみたいなモンです。・・のわりに「どう考えても自分たちに都合の良い応えしかもと求めていないアンケート」を実施して、プレゼンに生かそうとか・・滑稽ですよねぇ・・。ホント^^;

「ワシらのソフトウェアを黙って使えばえーんじゃ。手出しはするな」というスタンスがドーモ・・・・。嫌だなぁ・・。

Second Lifeに対抗しようとしてる割に、結局まるでSLを研究していないで、概略ばかり真似てるんだよねぇ・・・。「億万長者がでた」トコばかり注目されるけど、そいつはたった一人しかいないのよ。

箱つくりゃ誰でもなれるワケじゃネーって事ぐらい想像つかないトコがカナシイ。

まあ毛並みが違うだけで、ひとからげどれも同じムジナですって気がしたわぁ~。

勘違いしてるのはSLはWEBの技術の応用で、「ソフトウェア開発」ではないのよねぇ・・。FireFoxと同じようにgekkoエンジンを応用したブラウザなんであって、だからやたらとXMLを使うのよ。

はっきしいってmeet-meは、迷惑そのもの。アンチウィルスじゃねーんだから、レジストリいじくるナンザ論外よ。

以上馬鹿馬鹿しい報告でした^^;

以下のようなシステムがキチンと働いてこそ、ビジネスとして成立すんじゃねーのかなぁ・・。










VW(バーチャル・ワールド)作って一丁上がりじゃネーのヨ。


















  


2008年04月23日

追伸、じゃあフィリップはどうなるの?

さきほどCEO(最高責任者)は交代すると書きましたが、ではフィリップは?
フィリップ・リンデン(フィリップ・ローズデール)は会長に就任します。

ひと月前にアナウンスされてましたよね。
http://blog.secondlife.com/2008/03/14/changing-my-job/  


2008年04月23日

リンデンラボのCEOが変ります。

今まではリンデンラボのCEO(最高責任者)はフィリップ・リンデン(SL名)/フィリップ・ローズデールでしたが、5 月15 日にMark Kingdonさんが就任することに決定。1週間以内に住人とのミーティングを計画しているそうです。

Mark KingdonさんのSL名はM Linden。

ニューヨークを本拠地とし、世界149カ国にわたるグローバルネットワークに、140,000以上のスタッフを擁する世界最大のプロフェッショナルサービスファームであり、世界4大監査法人(Big 4)の1つを占める(ウィキペディアより抜粋)PricewaterhouseCoopersという会計業界ではかなり有名な世界的企業とOrganicsという巨大企業でのリーダーシップをとっていた人物。

リンデンラボは、今や多くの国際的な交流を可能とする大きなコミュニティーになりましたが、非常にグローバルな世界へと変貌して、より発展させるために安定性と信頼性を確保しなければならない・・そういう必要性に迫られています。

普通、こうした重要な役員を決める場合は同じ会社の中から経験者を選んで候補者とするモンですが、リンデンラボ自体、国際的な会社を運営する経験が少ないと判断したため、こうした結果にしたようです。

しかしながら、こうした結果が正しいのかどうか、住民に意見を広く聞かなくてはならない・・・。
そこでミーティングを開催することにしたと。

まあ数あるメタバースの中でも、SLはリーダー的存在であることは間違いないでしょうからネー。


  


2008年04月03日

バーチャルワールドの地平線

今日、ちょっと記念碑的な場所へ出向きました。
ANWRという場所で、そこはかつてリンデンラボのCEO、SL名フィリップ・リンデンとの交流が出来た場所。SIMは北西大陸海洋上に浮かぶ油田プラントです。


よくSLで見聞きする言葉に”グリッド”という言葉がありますが、SIMと呼ばれるアバターやオブジェクトが動作できる環境をシミュレーションといい、略してSIMと呼んでいます。このSIMというのはそこに大地がなくてもSIMに違いはなく、そのSIMを可能にするバーチャル世界を俗語で呼んだものが”グリッド”というわけです。

このSIMは割と初期に誕生し、リンデンラボの関係者とのコミュニケーションに利用されていたそうです。今は廃墟ですが。


フィリップはかつて、「その昔住人は自由にものを生み出し、それを誰でも自分の持ち物に出来る時代があった。しかしそれは1年後には全て失われた。」とちょっとセンチメンタルに語ったことがあったそうです。

数日前、私は英語圏のギャラリーの女性オーナーとお話しをしたんですが、「始めてSLを始めたとき、戸惑いとエキサイティングが混在し、なにをしたらいいのかも、楽しむにはどうしたらいいのだろうと考ええ、とても悩んだときがありました。」と話していました。そして「何かを始めたらパートナーがいるでしょ?私はRLのボーイフレンドといっしょにこのギャラリーを始めました。そして、今でも彼はSLでの最良なパートナーです。」とおっしゃっていました。

素敵な絵とSLでの旅行記で発見した写真が多く飾ってあり、見ていてとっても素敵なギャラリーでした。

CEOであるフィリップがかつて語ったことには、「セカンドライフに始めてきた住人に何かをアドバイスするとしたら、それは”自分がしたいと思うことを、その実現のためだけではなく、多くの人とそれを分かち合うということを忘れないで欲しい”ということです。」といっていたそうです。

セカンドライフだけではなく、この世に生まれた多くのメタバース(コンピューターを利用したバーチャル世界やコミュニティ)が、時にこの、基本的な課題を忘れ「現実世界と同じような問題を抱えてしまう」ことはよくあることですよね?

この場所には、かつて行われたセーリング・レースの名残が残っています。


私は本来のアカウントであるRadoでは、あまりにも多くのインフォのOKボタンを押しまくって消去しないと会話もおぼつかないので、取材用に別アカウントで行動していますが、常にあちこち行ってはいろんな事を体験したり、海外の方とお話しをします。そのなかで、「日本ではまだまだ、SLでの自分の居場所を多くの人が模索している状態なの。だからそういう人のための情報はSLよりも個人レベルや、企業が調査したりした外部のWEBや、詳しい人から情報を得るしかないのですよ。」と話します。

私は個人的に「この場所はオススメ」というスタンスで紹介するのは、個人差があるし、そもそもパソコンに詳しくないがネットは繋いでインターネットコミュニティーに参加する人は多いと思うので、あんまし情報としてそういうのは発信したいとは思いませんが、美しい感性によって何かを提供しようとする試みを行う住人と接し、そこから何らかしらのヒントを提供したいと考えるようにはなりました。

例えば、SLを始めて間もない住人が、「なにしてるの?」とこちらから尋ねると、「う~ん。世界旅行。」と応えるのをよく耳にします。

しかし、知り合いに教えてもらったのは結局、「同じような人たちだけがたむろする、建物だけ立派なゴーストタウンの様なものだったので、ガッカリ。」というようなことが多いんだそうです。

検索して、人気のあるところを探し出すのは、確かに至難の業です。

しかし、例えば有名な会員性コミュニティーなどでは、「1つの話題は始め、スゴク活発だけど、結局RLの補助しかなくて、”新しい世界”じゃないんだよね。いつまでたっても、同じといえば同じだし。そういう良さもあるけど、外部に対して閉ざされた中って印象は強い」と思ったそうです。これはその方の個人的意見ですが。

私は海外では、多くのトラブルに見舞われる事も多いですし、失敗も結構あります。しかしその経験を通じて感じたのは、RLとはまた別の、ちゃんとした”生活”が確立できるのは、SLを置いて他にはないと思っています。ここはバーチャルといっても、やっぱり単なるコミュニティーに限ったことではないというわけです。

どこにも倒す相手のいない変ったネットゲーム、もはやそういったカテゴリーを越えてしまい、いちばん少ない時間帯でも常に3万人、多いときでは毎日5万人のユーザーがSIM上のどこかにログインしています。ひと月に一度しかINしないユーザーがいても、この数字はとても驚異的な人数です。

1000万人の登録者数をうたうコミュニケートサイトでも、少なくとも常時3万人以上のログインで数時間過ごす世界はSLぐらいでしょう。しかもユーザーは全世界です。

不思議なことに、色々噂されるように、「所詮は一時期の流行さ」というぼやきが聞こえる割に、2003年から現在まで、結局数時間SLにINするユーザーは倍以上になってしまいました。

わたしはこのSIMに訪れると、ふとそのことを考えます。

華やかな時代が、例えば古代ローマのように忽然と姿を消す様なことが、セカンドライフにも訪れるのだろうかと。でも固定ユーザーはむしろ年々増え続けている。

7カ国以上ものユーザーに支えられ、今も成長は止まる様子がない。

CEOはこう締めくくっていました。「先駆者は必ず厳しい批判の時代を迎える。だが忘れないで欲しい。セカンドライフはまだ生まれたばかりです。そしてあなた方はその実験に参加してる当事者であるのです。科学者でもないし学者でもない多くの人が、この世界を今も大きくさせているのです。それはもう、ただの3Dコンテンツではなくなりました。」

そのギャラリーのオーナーでもある美しいアバターの女性も、「なにも楽しくないなら、私はSLは直ぐやめたでしょう。でも初めてアカウントを所得し、INしてから既に4年以上経過しても今でも楽しくてしょうがないです。」と語っていました。

ここにSLの存在意義を感じるように思えました。

SLの地平線はまだまだ遙か彼方のようです。






  


2008年02月14日

ちょっとカナシイものがあるmeet-me

和製セカンドライフとして、登場したmeet-me。早速体験しました。インストールにはVisual C++とかインストールするし、起動していきなりアップデートに25分もかかったりと、何かと大変・・・。

でもまあ一応何とかログインできました。(最初はタイムアウトしましたが)


ログインすると、いきなり案内係という方が、”吹き出し”で話しかけてきます。なんでもお名前を決めてくれと・・。まあ本気でのめり込む気はないので、適当につけときました。後で変更はきかないところはSLと同じ。

そしてこれまた殺風景な部屋が初めから与えられます。しかしコレがまたカナシイほど狭い・・。
で、案内係から、とりあえず姿カタチを決めなさいといわれますので、まあさほどいじれないデフォルメの思い切り効いたアバターをカスタマイズ。洋服はさすがにブラック・ボア付イブニングドレスなどあるはずもなく、T-シャツもどきと、ジーパン3種類の中から選んで装着。髪の毛数種とちょっと目の色かえてと・・・・・。


ちなみに後の洋服は全て持ち去るからとのことで。ハハ初心者にはケチなのね。でまあ外に早速飛び出すと、そこには何もない野原と中には何もなさそうな、建物が建っている町並みが音もなくひっそりと立ち並び、ざくざくと草を踏みしめる自分の足音だけが虚しく聞こえてきます。

駅に向かって歩きましたが、地図上の自分の位置を示すアイコンが廻るので、SLのマップでは地図が廻りますよね?アレってかなり考えた末にああしたんだと思います。これだと非常に場所と移動の感覚が掴みにくい。このシステムを作った人に合わせて動かす窮屈さを感じました。アイテムを取り出すとき、アイコンをクリックして視覚的にみせるのはいいんですが、閉じる挙動をおこす部分”X”がないので、戻るのアイコンをいちいちクリックしなければならず、コレもまた不便。

フリーズはSLの比ではありません。マウスとキーボードの→で操作するんですが、マウスルックはないのか、さんざ動き回りましたがアバターの余計な動作はいいから、操作系をもっと改善すべきでしょうね。先日の子供向けバーチャル・ワールドに毛がはえた程度でした。駅に着いたはいいんですが、ホームも肝心の駅もなく、ただ高架があるだけでした。開発中なんですかね?

そもそも電車の乗り方とか、大幅に移動する方法をアナウンスすればいいのに、そういったとっかかりも検索方法もないのは、ちょっと不親切な気がしました。SLだとビュワーからヘルプで公式ブログなど閲覧できたり、場所の検索もキーワードでだせますよね?この辺がユーザーが開発に関与したSLと閉鎖的な環境の中で開発されたソフトウェアの違いでしょうか、慣れるのは相当の努力が必要のようです。



結論から言うと、SLはまずアバターに対し感情移入は結構早くに感じて、愛着も感じるし容姿もリアルからファーリーまで様々なバリエーションがありますよね?そのなかで他にはない、かわいらしい動作や、ぽつんと立ってるときの寂しさとか、端で見てても分かるものがあって「ハッ」とすることがあるんですが、最初からキャラがたっていると、そもそもが他人によって作られたカワイサであって、本人が意図したものではありません。そういやSLのアバターは初めから微笑んではいませんよね。表情は作るものであって、だれからか「作られたもの」を頂くわけではありません。

セカンドライフは「感情」はユーザーに任せてあるというものでした。だから最初から膨大なジェスチャーのライブラリが与えられているのですね。感情を人に伝えて、それに動作とおしゃべりでコミュニケートする。それはまるで現実世界と同じスタンスで動作・行動をするので、ゲームではなく文字通り「2番目の人生」なのでしょう。何かを共有し合うことで「人間らしさ」をそこに感じるから。

私がセカンドライフで一番面白いと感じるのは、”リゾート”の存在です。だって暑さも寒さも感じないのに、スパでお湯につかってると、何故か落ちつくし、ホッとします。あの瞬間きっと私達はアバターと一体となっているのでしょうね。この「ボンヤリ過ごす」ことを可能にしているSLは、やはり、優れたシステムと思う瞬間でもあります。「現実の肉体的苦痛を削除したのがセカンドライフというワールド」。それ以外は一旦感情移入すると、現実世界とそんなに変わりがないからです。もちろん空を飛べたり超人的にはなりますが。

meet-meもいつまで続くかは誰にもわかりません。けれど、セカンドライフに対抗しようとする姿勢では絶対に「リアル」にはならないでしょう。

セカンドライフの住人は「常に微笑んでいるわけではない」。

様々な感情や心を排除してしまうと、結局上手くできたポリゴンと同じで無味乾燥になるでしょう。
この愉しいことも悲しいことも混在する世界を上手く取り入れたセカンドライフは、だからこそ多くのものがユーザーによって作られていくんだと思いました。

  


2008年02月12日

フィンランド発のバーチャル・ライフを初体験しました。

ちょっと情報提供がありまして、それでフィンランドで子供に人気があるというバーチャル・ワールドを体験してみました。HABBOいうのだそうです。最近ちょっとSLログインしてないんですけどね^^;。

お子さま向けなので多くは期待しない方が良いですヨ。なにせアドビ・ショック・ウェーブで作成された一種のネットゲーム。しかしスタイルは違えどバーチャルしてました。一応過去INした人は既に38万人。で現在ログイン中は300人前後。



一応アカウント作ってどんなモンか見てみることに・・。


最初にここでキャラクターを設定します。何せショックウェーブのアプリなので、ビットマップが痛々しいのですが、カワイイといえなくもないか・・・・。とりあえず女の子としておいて・・。洋服とかはデフォルトで幾つかありますが、まあデザインどうこういうレベルではありません。その辺はお子さま向け・・ということでしょうか?


これが済むと一応マイルームなる殺風景な場所に来ます。SLだと日本人の場合、オリエンテーションアイランドか最初に選んだコミュニティーに行くわけですが、その時は私非常にドキドキ・ワクワクしたのを覚えています。ここではその辺の感覚は薄いですネ。「ネットゲーム」っていう感覚です。リアリティーを求めるのは”酷”ってもんです。


視点は第三者的にキャラクターを俯瞰でしか見ることは出来ません。歩き回るときは床をクリックすると、あらかじめ床が升目に区切られていますので、マウスクリックで移動といった感じ。まあ慣れれば違和感は薄くはなるかも・・。ただまあ、SLでいうところの「世界観」は感じられません。

ちょっとコミュを覗いてみようかなーってんで出かけました。出かけるときは、TPならぬメニューを出して場所を選択、「行く」で移動。瞬間移動には違いはありませんが、感覚としては部屋の間を瞬間移動した感じ。

バーテンダーらしき人と数人"住人"らしき人がいましたが、なんか子供の輪の中に大人が混じるような気まずさを感じて、それ以上は進む気にはなりませんでした。^^;

やってみて先ずSLの様に専用ビュワーをインストールする必要はないのと、Flashと同じような挙動で操作する感覚は、「バーチャル・ワールド」ではなくて「ゲーム」といった感じでした。チャットもあるしお話しをすれば少しイメージはまた変るかも知れませんけどね。

操作系はやはり一部SLを意識していますが、本家というかSLはつくづく高機能なのね・・と改めて感じました。利用規定を見ますと”保護者”とか”大人の人に・・”という表現がありますから、ティーンエイジャー向けであることは間違いありません。だからこそこのクオリティーはむしろふさわしいのかも。



改めてSLってスゴイのね・・と感じました。